2011年1月14日金曜日

心臓カテーテル検査




生まれて初めて病院に入院した。心臓の冠動脈が詰まり狭心症の疑いがCT検査(画像のような)で見つかった。これを確かめるためにカテーテル検査を行うためだ。右手のひざから心臓までの動脈にナイロンのチューブを挿入して狭窄の度合いを直接確認する少々危険な検査だ。苦痛はゼロに近い。むしろ心理的な面の負担が重い。約30分間チューブが心臓に到達していることが感じられ造影剤を注入すると心臓にドキドキするからだ。
幸いにして結果は良好で狭心症とは言えないと検査医師が言ってくれた。CT検査で判定された結果よりも狭窄率が低いことが分かった。日本に二台しかないという最新式のCT機器でのモニタリングではあったが、やはり誤差が生じ完全ではないことが分かった。

 この検査を行う前に血液検査、特殊な血液検査、頸動脈、腎臓などの血管のエコー映像等いろいろな検査が行われた。カテーテル検査はレントゲン照射のために大規模な設備を使って行われる。にもかかわらず、すべての費用は数万円(3割負担)だった。計算すると、病院が受け取る医療費総額は十数万円だ。これは余りにも少額で、米国ならば100万円を下らないと思う。日本の医療費は安すぎる。どこかで間違っていると思う。こんな医療費制度がいつまでも続けられるはずがない。

 心臓のバイパス手術をしても高額医療費制度によって個人負担は軽減され、数百万の医療費が数万円の個人負担で済むという。これが一例で、個人的な医療保険は不必要なのが日本の保険制度だ。このような高額費用は、いま現在働いている人たちが毎月納めている健康保険料によって支えられている。現役で働く人口が減り続けている現状を考えると、今のこのような制度が続けられるはずがない。やはり日本の医療制度は間違っているとしか思えない。

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