今朝、この本を出版した会社から一通の手紙を受け取った。それによると、米国Google社は私が書いた本4冊をスキャンしてすでにデータ化しているとのこと。すでになんと700万冊もの書籍がデータ化されていることをGoogle社は表明しているとのこと。ところが、米国の著作者たちが訴訟を起こし、いま裁判所で和解の裁定が進められている。私の本に対してもこの和解に参加するのが現実的だと知らせてきた。もし、和解に参加する選択をすれば、一冊当たり60ドルの賠償金をGoogle社が私に支払う権利が生じると知らせてきた。賠償金とは、和解が成立していないのにデータ化した責任を認めたからだそうだ。私の場合、4冊だから240ドルとなる。たいした金額ではないのでどうでもよいことだが、Googleから送られてくる小切手は記念品となると思った。
それはともかく、いつでも誰でも私の本を見ることができるようになることが自体に興奮を覚える。早く裁判所の決定が出ることを期待している。裁定が下りれば、ただちにGoogle社に240ドルを送るように請求する手続きをするつもりだ。請求できる期限は、来年1月15日。来年は楽しい年になるだろう。
以下は、9月1日に追加した文章。
朝日新聞夕刊で「ネットはいまかわる」と題したシリーズを始めた。
その最初の記事は、グーグルの電子図書計画が取り上げられた。
そこにキーワードとして、「グーグル書籍検索」和解問題を以下のように記載している。
「08年10月に合意した和解案は1グーグルは「絶版」と認定した書籍をデジタル化し、利用できる2無許可でデジタル化した著作物1点あたり60ドルを著作権者に支払う3データ利用収入の63%を著作権者に支払う4この収入分配のための第三者機関を設置し、グーグルはその費用3450万ドルを支払う、などが柱。この訴訟は同様の利害関係者にも効力が及ぶ「集団訴訟」で、加えて著作者の国際条約「ベルヌ条約」などにより、和解の影響は世界の200を超える国・地域に広がることになった。」
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