約40年前だが世界一周することがあった。その時に訪れた国の一つがイランだった。ローマからテヘランに入り準備を整えて空路で行けるところまで行きそこからは車をチャーターして砂漠を走り抜けた。着いたのがここ。旧ソ連領(現在のトリクメニスタン)とアフガニスタン国境に近い町だった。
ある日車でアフガニスタン国境に向かった。1メートルほどの間隔で拳ほどの大きさの石ころが置かれているだけの国境。歩きながら国境を超えた。警備隊に見つかれば銃殺さえるところだった。
このような経験があるからいつも思うことがある。アルカイダは自由に国境を超えて行き来しているから捕まえることは出来るはずがない。砂嵐が来れば1メートル先が見えない。自然の過酷さも想像を絶する。生き残るためには砂漠の知恵が絶対に必要なのだ。たとえば、車が故障すれば車の下に体を横たえ、車が通るのもでただ待つこと。いたずらに動かない。体力を消耗させ貴重な水を使うことになるだけだからだ。
この町から帰る時に乗り合わせた男性(なぜこの人が私がチャーターしている車に乗っていたのかいまだに分からない)から言われた言葉、「もしお前がアメリカ人なら今殺す」は今も覚えている。これで分かるようにアメリカを敵視する人は40年も前からいた。
Google Mapを使ったこの「旅行シリーズ」は私には面白いのでこれからも続けたい。
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